ちょうど1ヶ月前のニュースで普通免許で125ccまでの2輪解禁?のニュースが出ていた。
さらに10月5日のニュース
”ヤマハ発動機2018年をメドに排気量50cc原付バイクの自社生産から撤退し、ホンダからのOEMによる供給に切り替える方向で検討と発表。”
ヤマハは50ccのバイクに見切りをつけた。
つまり50ccのバイクは作っても採算が取れないということ。
このニュースが出てから1ヶ月、自分なりの意見を書いてみる。
バイクの販売台数、最盛期は278万台→2015年には19万台まで落ち込んでいます。
便利で安い、維持費のかからないという理由で売れていた50ccの原付は、
現在では軽自動車に取って代わられているようです。
しかし途上国、EU諸国では125cc以下のバイクは安い移動手段として使われています。
日本のメーカーも海外では積極的に販売しています。このクラスの車種は豊富にあります。
そもそも「50cc」は日本国内だけの販売車種が多いようだ。
企業がグローバル化して行く中で、販売台数の少ない国内販売専用の車種を開発するというのは、
コストに見合わないということは容易に想像できる。これは車も同じ。
そこで今回のテーマ 「普通免許で125ccまでの2輪解禁?」である。
海外の原付に当たるバイクの排気量は125cc以下が多い。これをそのまま日本で販売できればメーカーにとってもバイクユーザーにとってもは都合のいいこと。
問題になるのは日本国内の免許制度ということになる。
数十年前の免許制度、理不尽な制限速度、皆おかしいと思われながらそのままにしてきたこと、今が変える時期に来ているのではないかと思います。
個人的に「普通免許で125ccまでの2輪解禁」バイク乗りとしては歓迎です。
しかし、心配になるのは事故が増加しないか?ということ。
売れ筋はAT車でしょうから、50ccのつもりで運転する人が増えれば確実に事故も増えるでしょう。
私は車にも乗ります。通勤時間帯などは50ccの危険運転を毎日のように目にします。
すり抜け運転、タバコを吸いながらの運転、スマホを見ながらの運転、短パンにサンダルなどの軽装での運転、ヘルメットのあごひも不着用、こけたらどうするんだろう?
でも50ccてこのような方多いですよね。
そして一番怖いのは車との速度差。
原付に乗っている方も怖いのではないかと思います。
だいたい制限速度50キロの道路で30キロしか出せないなんて無理があると思いませんか?
50ccのスピードリミッターが60キロ 125ccだと多分100キロは出せます。
スピードとパワーの上がったバイクでマナー違反の運転者が増えれば、間違いなく事故が増えるでしょう。
私は普段125ccで一般道を走行しているときは、あまり怖さを感じません。ただピンクナンバーだとスピードが出ないと思っているのか、あおったり、無理な割り込みをしようとする車もいます。
原付2種がどんなものなのか知らないドライバーなのでしょう。
車の運転免許に原付2種の教習を義務付ければこのようなことも少なくなるのではないかと思います。
便利なものは危険なものでもありますが、使い方の問題です。
2輪車がどういうものか知らないドライバーが減れば、事故も防ぐことができると思います。
このニュース実はBIKE LOVE FORUMで経産省の方が語られた内容で、正式に発表しているものではない。検討しているとのこと。
でもニュースになってしまうほど世間の関心が高いといえる。
近い将来に「普通免許で125ccまでの2輪解禁」はあってほしいと思っています。
50ccがほぼ日本国内だけの車種ということを考えれば、メーカーは採算が取れないのも分かります。
しかし2輪メーカーや、国の都合で急いで法改正してほしくないと思います。
「原付免許」も残すのか、または125cc以下の免許に一本化するのか?という問題もあります。
自転車の例もあります。環境が整備されないまま法だけを変えてしまうことは危険です。
(実際に今、自転車を取り巻く環境は危険な状態だと思います。)
日本は世界一のバイクメーカーがありながら、日本国内で2輪は不遇な扱いを受けていると感じます。
まずは国内から、バイク市場を活性化させる必要があると思います。
そのためには、十分な教習、危険運転の厳罰化などは必要になると思います。
現在バイク所有者の平均年齢はなんと53歳!悲しいことに若者は少ないようです。
バイクに乗る人が増えればバイクに対する環境も意識も変わります。
多くの人たちにバイクの楽しさと便利さを知ってほしい。そう願います。